2017-01-03 01:29

■ゴルセシ、パラレル ※18禁

■ゴルセシ。はじめての共同作業、パラレル。※18禁※

父母を早くに亡くして、兄弟は別々に暮らす事になった。

幼い弟には事情を理解しろなどと出来る筈も無い。兄と離れ離れになるという事だけが分かって、泣いて泣いて、嫌だ、にいたん、何で?そう舌足らずに兄を責めた。
父方の伯父の計らいで、直ぐにまた兄弟は再会する。それでもまだ小さな弟にはとても長い日数だったのだろう、縋り付くように兄の服を掴んで離れようとしない。


弟を酷く傷付けた、どうする事も出来なかった。
どうしようも無い事で兄を詰って、可哀想なのは自分で悪いのは兄だと決め付けて泣いていた。


愛情ゆえのものだと自覚があっても、そんな思いが互いへの躊躇や壁を生んだ。別れ別れの日々は、二人に傷を作った。
そしてある日に二人で本気で本音で謝った。年の離れた弟に、兄は真剣に真摯に詫びる。そうして謝る兄に、ごめんなさい、にいさん、ごめんなさい、弟も懸命に謝った。泣いてしまった弟を、兄は抱き締めてくれた。
それで兄弟以上のものになれた気がして、嬉しくて浮かれて兄に飛び付いて抱き付いて、セシルは兄と自分の間に引かれた線を踏み越えたのだ。





■■■





兄の淹れたミルクには砂糖が足りない、けれど大好きな兄さんがくれたそのままを口にしたくて、セシルは温かなそれを味わって飲んだ。

二人きりの兄弟だ。
自分にとって、ただひとりの人(それはお互いに)。彼との絆(それは互いの間にあるもの)。そういうものを意識して、ぼうっとして、セシルは兄の事を見詰めていた。
何気無い仕草も絵になる。背の高い彼。はっきりと盛り上がった、逞しい体付き。その顔立ち。セシルと同じ銀髪、同じ色の瞳。ふと振り向いた何でも無い表情に、セシルはどきりとしてしまう。
ゴルベーザの腕が伸びて、手が開かれる。節立った長い指、その指先。

「セシル、どうした?」

ぼんやりとしたセシルに、気遣う意味で差し出された大きな手。長椅子に座るセシルの隣に腰を下ろして、ゴルベーザは弟の頭を撫でる。
ああ。それから直ぐに、手を引いた。すまない、と言って付け足して。
子供扱いのような事を。ああ、つい、すまない。ゴルベーザはセシルに詫びて、またそう言った。

「うん。兄さん、僕は、もう子供では無いのだから」

セシルが返すと、すまん、ともう一度。これで三度目だ、セシルは思わずそれに笑ってしまった。
うん。離れた手を想い、セシルは思う。自分はもう、子供じゃない。もう二十歳だ。幾つも年上のゴルベーザからすれば、「まだ」だと言われるのかも知れないが。





『にいさん、いっしょに寝よう』

セシルは扉から覗き込むようにしてから兄の部屋に入り、言った。
寝よう、では無く、「一緒に寝たい、それを許して欲しい」のだ、本当は。セシルなりの意地のような照れ隠しのようなもので、勝手に決め付けるようにしてそう言う。

『うさぎはどうした?』

セシルはいつでもうさぎのぬいぐるみを抱いて一緒に寝ていたので、ゴルベーザはそれを尋ねた。忘れ物か、留守番か?いいのか?いいの。セシルは、うん、と頷いた。
ゴルベーザと、二人きり。そうしたかったのだ。大好きなうさぎだけど、兄さんの事はもっと好き――兄さんのベッドで寝ちゃおうっと!セシルははしゃいで兄の直ぐ隣へ入り込む。そこに来られたら、セシルは大切なうさぎにさえ嫉妬してしまう。

『お休み、セシル』
『おやすみなさい、にいさん』

ゴルベーザの低い声、その声音がとても好きだった。髪を撫で付けてくれた手が好きだ。



そうして一緒に寝るという事をしなくなったのは、いつ頃からだったろう。
セシルはもう子供では無いのだ。








セシル?――身体に凭れ掛かったセシルに、どうした、とまた同じように尋ねた彼。

「兄さん」

あのね。セシルはゴルベーザに語り掛ける。

「好きだよ」
「ああ、私も、お前の事を愛している」
「ううん、もっと、ずっと好きだ」
「何だ、競うものでも無いだろう。私もお前が好きだ。お前もそうだと言ってくれて、嬉しい。それでは駄目か?」

うん。腰をずらして向きを変えて、セシルは兄の体躯に腕を絡ませる。分厚い身体。がっしりとした雄々しい体付きに惚れ惚れとする。
セシル?ゴルベーザの手がセシルの肩に触れた。大きな手、広い掌。セシルはぴくりと身体を震わせて、兄の顔を見上げた。
二人分の重みで沈んだ、布張りのソファ。部屋はとても静かだ。言葉は無い、じっと互いに見詰め合う。

(兄さん)

軽く首を傾げたゴルベーザ。何も言わずに居るのは、きっと彼なりの気遣いとか、優しさ。ゴルベーザのセシルへの想い。
セシルは視線でゴルベーザの顔立ちを追った、目元、鼻筋、その唇。愛しい相貌。
ああ。セシルを窺うゴルベーザの目。その眼差しに惹かれて、セシルは膝立ちをしてゴルベーザに抱き付いた。足に跨る形で身体を割り込ませて、首に腕を掛けて。

「……セシル。私は、お前を不安にさせるような事をしたのだろうか」

だとしたら、ああ、本当にすまない――違うよ。兄の言葉をセシルが遮る。
支えるように抱き返してくれたゴルベーザに、身体を押し付けて。愛おしいその人をその体躯を抱き締める。
逞しい兄の胸。跳ね上がる恋しさ、血を押し上げる鼓動、重ね合わせた身体に滲みる体温、明け透けな衝動。

「兄さん、好きだ、好きだよ。大好きだよ。愛している……だから、全部、欲しいんだ」

ああ。堪えられずにセシルは喘いだ。兄の輪郭に手を這わせて、愛しいのだとまた言って、腕を解いて身体を起こす――自分から足を踏み外して落ちる、そんな感覚。
セシルの顔は赤くて、瞳は厚く濡れていた。

「兄さんとこうして居るだけで――もう、ほら、勃ってる」

軽く腰を浮かせて、セシルはその服を寛げた。
……セシル!――驚き、制止?ただの困惑か、ゴルベーザの強い声音。構わずにセシルは下着まで膝元へ引き摺り下ろす。
言ってしまった。瞬く目を前にして、後悔やとんでもない事をしているというそんな自覚が尚更に血を押し上げた。もう後戻りなんて出来ない、そうする気も無かった。セシルは幼い日の自分の直向きな慕情を、踏み付けて踏み台にする。
うん。セシルは震えていた。露わにした白い足。羞恥に焼けて粟立つ肌。上向いた陰茎は、兄の眼下で先端に先走りの玉を作った。

「兄さん」

セシルは言う。笑う膝を、自分で押さえ付けて。ねぇ。僕の全部を兄さんにあげるから。恥ずかしい所も恥ずかしい事も全部見せるから。だから、兄さん、僕にも兄さんの全部を全部、頂戴?――

「兄さんは格好良いな、素敵だなぁって思って、兄さんを想って、いつも一人でしていたんだ。兄さんは……誰かとそんな事をする時、どういう風にするんだろう、って考えたりして」

想いを明け透けに投げ付ける。ああ僕は悪い大人だ。
セシルの白い手、その指先が自身の陰茎を辿る。幾らか力を入れて握り、僅かに首を竦ませてふっと甘く息を吐いた。
ゴルベーザはやはり何も言わない、こんな馬鹿な弟に何も言ってくれない。セシルがまた兄へと腕を掛けた時、ただ少しだけその身体が揺れた。右手をゴルベーザの肩に掛けて支えにして、ゴルベーザの利き手と同じ左の手で、セシルは己を扱く。呻いた声、先走りを滲ませる性器。にいさん。にいさん――切なげな呼び声。

「ううん、兄さんが抱くのが僕の事だったならって、考えて――堪らなくなって、兄さんの事を考えて、想って。壁なんかに凭れて、隠れて。何度も、いっぱい、僕は自分で自分を慰めて……」

――セシル。ぐっと力を込めて、セシルの背を抱き寄せた逞しい腕。
あ、とセシルは一瞬訳も分からず呆然とした。太い腕の感触に、ゴルベーザに抱き締められたのだとやっと理解する。途端に、びくりと身体が跳ねた。今更、酷く居た堪れない気持ちになる。セシルは思わず逃げ出そうとして、ああ、次第に力が抜けた。

「……兄さん。うん……ごめん、こんな僕で……ごめんなさい」
「違う、そうでは無い」

ゴルベーザはセシルを抱き締めて、その髪を撫で、背を撫でて、頭を抱いて耳朶に唇を当てた。
セシル。直に吹き込まれた、低い声。ゴルベーザの息遣い。大きな手。

「お前は、そんなにも私を想っていてくれたのだな。すまない」
「……兄さんって、謝ってばかりだね」
「私もお前を想うからこそだ、許せ」

ほら、また。ああ。

「私は、多分、お前が思うよりもお前が好きだぞ。嫌いな所を探す方が難しい。お前のどの表情も好きだ。この髪も、この手や足も」

そうして手がセシルを辿る。足を拾い、曲線を広い手の腹でなぞって。
私も、お前を愛している。ゴルベーザが言った。鼓膜を震わせる声音。愛している、ああ、愛している。セシルの肌に、指を押し当てて。

「愛している。お前がそれを許してくれるのならば――この手や足に口付けて、もっと先にも触れたい」

兄さん――。
ああ。セシルは泣いていた。

「兄さんは、優しいから。僕がそんな、そう言ったから、だから……兄さんは」

泣き顔で涙声で、言う。

「お前は疑り深いな、それに意地が悪い」

ゴルベーザが足首を掴んで、セシルを捕まえた。
大きく開かれた足、割り込む兄の体躯。弾んだソファ。私は、お前程には我慢強くは無いのだ――そんな声。
ゴルベーザはセシルの目を見て、口付けた。触れ合わせてから震えたセシルの身体を押さえ付けて柔らかく唇を味わい、涙を舐める。
手はセシルのそれを撫でた。濡れた感触が指を伝い、萎えかけた陰茎がひくりとして応じて、また涎を零す。
信じられない、驚いているし戸惑っている、という表情のセシルにまたキス。

「兄さん。兄さんが、そんな……嘘」
「ああ、だから、本当にお前はどうして……そう、いじらしくて可愛らしいのだ」

同じ色の瞳で見詰め合う。形を合わせた唇が、まだ触れ合うような距離で。

「これは慰めだとか、そんなものでは無い」

ああ、そうでは無い、そうでは無くて。ならば、こう言えば良いのか?

「お前が火をつけたのだ、覚悟しろ」







しなやかに伸びた手足。生白いなどと自分では言う、白い雪肌。綺麗な顔。
十も年下で、いつも背伸びをしていた可愛い弟は、二人で過ごす年月の中でとても綺麗になった。ああ、とても美しいと思っていた。
それは大切なものを想う、そういう愛情だと思っていた。







「欲深い兄を許してくれるか」
「こんな嫌らしい僕を許してくれる?」

ああ。二人で頷く。愛している、と口付け合う。
ソファの背やそこらへ放り出した衣服。剥き出しの姿態。
指に絡めた香油の香りと、粘着く感触。

「んっ……」

ゴルベーザはセシルの喉元に口を付けながらその胸に手を置く、手の腹が乳首を擦るとセシルはびくりとして首を竦めた。
ああ。ゴルベーザは指でそこを引っ掻くようにしてから軽く力を込めて摘んだ。乳輪をなぞり、柔らかく形を押し潰して、次第にしこりを作る乳頭をまた弄ぶ。

「や……あぁっ、兄さん……っ!」

甘い喘ぎと熱く赤らんだ顔。香油の線を引かれた肢体。セシルの足がびくりと跳ねて、爪先でソファを掻く。
あやすようにして擦ってから足を割る、ゴルベーザの手。首筋を舐め上げた熱い舌。奥に触れた指先が窄まりを突付き、なぞるようにしてから指を押し当てる。

「セシル?」
「……う、ん」

短い問い掛け。頷いたセシル。
ゴルベーザの指が穴へと沈み、油で滑らせては緩く動いて掻き分けながら中を埋めた。痛みもあったが、漏れ出すのは甘ったれた嬌声。異物感すら愛しい、兄の手だ。擦り付けられる長い指の感触が、知らず腰を揺らめかせる。

「セシル」
「えっ……?」
「可愛らしいな」
「!っ……や、ぁ……ッ」

悶えるセシルに、ゴルベーザからのキス。幾度も幾つも口付けを交わして、時間を掛けて指が足されて、互いの舌を繋ぐ糸のように粘度を持ってソファの海に沈んでいく。
ゴルベーザは手に纏う油を自身にも塗り付ける。露骨に硬い、己の興奮の度合い。生々しい肉の形とセシルの白い背中。

「セシル……挿れるぞ」

背に掛かるゴルベーザの声。ああ、もっと格好いい事を言って欲しかったかも知れない、もっと、ロマンチックな。セシルがふとそんな事を考えたのは、多分、これからの恐れや期待への意地のような照れ隠しのような――

掴んで尻たぶを割り、ゴルベーザはそこに添え当てた陰茎を押し入れる。穴を割る亀頭の形。油を引き摺る、ぬちゃりとした音。
熱く芯を立てたそれが内側を埋めて、中できつく噛み合う。あ、ああっ――セシルは喘いだ。苦しい、けれど、熱い。ゴルベーザのものが自分の内側にある、硬く太く形を成した兄の欲情。にいさん、にいさんの熱い、ああ、凄くうれしい……。
ソファに吸い込まれるくぐもった声。痛みや熱さで滲んだ涙、流れた汗。受け入れた兄の形と背に触れた手、その熱さと厚み。

「そう締め付けるな……――堪らない」

欲情を乗せた微笑。

「ああ、セシル、お前が望むのならば何でもしてみせる……私にも、お前を全て見せてくれ」

ゴルベーザのその声と言葉が、魔法のように聴こえた。甘い呪文、甘い作用。
ずっ、と内側を突くように押し込まれた。ゴルベーザの性器を咥えた穴、前後しては沈む陰茎に押し広げられる内部。油を纏う淫らな音で、セシルの中を擦り立てる。
セシルの腰を掴んでゴルベーザは動く、跳ねるソファと身体。ぎしぎしぬちゃぬちゃと酷く嫌らしく、太いそれときつく舐り合う、深みでのキス。

「は、ぁ……あっ、兄さん……んっ……」

垂れた手を手が拾い、絡め合わせて撫で付けてから包み込むようにしてセシルのそれを握らせた。
ゴルベーザは覆い重ねた手で押して促す。セシルの手ごと性器を握り、それを扱いた。
にいさん……っ。兄と後ろで繋がりながら、自身を手で慰める。びくびくとして充血をして張り詰めて、先端から溢れ出して重ねた手を濡らす、それが粗相をしたようで酷く恥ずかしい。中も熱くて堪らなくて、押し上げて来るゴルベーザもその左手も太く力強くて、変な声が出る。ああ。ああっ。やだ。ああ――嫌か?吹き込まれた声。セシルは、横に首を振った。
汗のぬめりや引き摺る水音の中、蕩けていく。
ゴルベーザの手、背に掛かる擦れた声と息遣い。兄さん、ああ……甘ったるく糸を引く嬌声。
粘着く水気の中で、達して吐き出してどくどくと射つそれが手を汚して中を満たして、溢れ出て零れる精液に濡れた性器が皮膚や内側を擦って、ずるずるとまた深く引き摺られていく。





■■■





出入りをする性器、垂れ落ちた精液。ただ濡れた感触、濡れた音。セシルの重み。押し込めた陰茎を厚く包む肉の感触。服など何処へ脱いでやったのか、覚えていない。

「私も……愛している、セシル」

ろくな言葉が出て来ない、ただ、ゴルベーザも弟の想いに答えた。
絶頂を迎えてまだ淫らがましく痙攣をしている性器を引き抜いて、追い縋るように震えた穴が受け止めた精液を零した。
汗で張り付いた髪、赤みを差した白い身体。それを抱き締めている自分。
扇情的な光景。汚した肢体、幾つもの口付けた痕、犯した穴。

「セシル」

欲情の余韻に震えた声。





乞い掛けて来たのはセシルだ。いいや、それは一つのきっかけに過ぎない。
セシルを抱き締めて、ああ心地好いな温かいなと妙に呑気な気分になった。要は、何の事も無い、そうゴルベーザは弟を想う。自分の中にとっくに、元からあったもの。そこに触れた温かな火種。

セシルの事をずっと愛していて、今、そして恋をしたのだ。





■■■





抱き合う形で眠り、目を覚まして、そのままで髪に顔を埋めて互いの頭を抱いて寝ている。
そこにある天井、ソファ、二人の日常の風景。汗染みた匂いは夜の余情。絡まる裸身には、温もりが沁みた。

「お前に何を言おうかと、ずっと考えていた。謝るべきかどうするべきか、と」

互いの身体に鼓動が響く。
道を踏み外しているのだろうと思う、だが支え合える手がある。狂った話だと思う、だがセシルは可愛い。
ゴルベーザはセシルの手を頂き、その薬指に唇を当てた。

「――幸せにする」

そうして手の甲、手首へと口付ける。
白い手を頂く筋立った手。片腕で軽くセシルを抱え込んでしまう、長身の逞しい体躯。兄さん……セシル。見詰め合わせた、同じ色の瞳。同じ銀髪に縁取られた笑顔。

「お前を、独り占めにしたいのだ」




長身のゴルベーザからすれば、今のセシルもまだ小さい。
泣き出した顔に、遠い日の事を思い返す。

『ぼく、にいさんとけっこんする!』

幼い約束、もうずっと遠い思い出。懐かしい、なんて言える、それくらいに前の事だ。セシルももう、子供では無いのだ。
だから、今またちゃんと、契りを交わそう。




<終>

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