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2017-01-03 01:40

■毒電波カイセシとゴルベーザ ※18禁

■毒電波なカイセシとゴルベーザ。※18禁※

酷く顕著な愛憎と愛着。愛の種類と程度の差が生んだ悲喜劇か。
――馬鹿らしい。



捕まえた騎士を、塔の床に放り捨てる。
邪魔立てをするその邪魔者を排除しよう。それだけの話。ただ、少しばかり遊ぼうか。

武装を解かれ、後ろ手に縛られて、抵抗も叶わぬその状態で、しかしその目は強い光でゴルベーザを睨んだ。
ゴルベーザは己の席に座して、蹲るセシルを見張るカインへ目配せをした。

「――」

ゴルベーザへ会釈をして返すカイン、それを見上げたセシルの表情。各々の目線。
カインはセシルに槍を突き付けて、主の言葉を待つ。ただ冷静に、冷酷に、そうする竜騎士。だが、では実際にその槍でかつての友を断て、こいつの胸を抉ってみせろと、そう命じたとして、カインはこのままそれに従う事が出来るだろうか?ああ、どうせ出来ないだろう、とゴルベーザは知っている。ゴルベーザはカインの心を覗いたのだ。
カインは、セシルを愛している。
血塗れで息も絶え絶えのセシルを前に、己でそれをしておいて、驚き、竦み、動揺して嘆く、カインのそんな様が容易に浮かんだ。いいや、笑って、笑って、狂ってしまうかも知れない。それとも、もう既に狂っているのか、この愛情とやらに。
床に這うセシル(今は固く縛られて拘束されている)を見詰めて、カインはこの幼馴染みの喉元に己の得物を宛がって。
鮮やかな記憶。バロンという国の風景。仲良しの奴等。兄貴分と年下の笑顔。そしてカインは、セシルを憎んだ。おかしな話だ。このすれ違いは悲劇か喜劇か、ああ茶番だな、とゴルベーザは笑う。
手を挙げて、ゴルベーザはカインに言った。

「カインよ」
「はい」
「その男はくれてやる、そいつはお前の物だ」
「……」

ゴルベーザは指を差す。

「何に構う事も無い。殺すも生かすも、お前の自由だ。貶めるでも愛でるでも、お前の思うままに、お前が望むそのままに、好きなようにするがいい。どうとでもしていい」

セシルを、カインを指して、声に魔術を吹き込んで。

「ああ。逃がしてしまうというのはいけないが、そんな気も無いだろう?」

カインは、主たるゴルベーザを見詰める。言葉を聴いて、呑み込む。そして、ゆっくりとセシルへ振り向いた。
金属の部屋の冷めた静寂。窓の無い閉塞感。

「ここはバロンでは無い」

ゴルベーザの言葉。ああ。槍の刃先が、下へと下がる。セシルはカインを見ている。
三者の位置や、視線。カインの、本当の願い事。

「遠慮など要らない、ずっと堪えていたのだろう?お前の物だ。存分に、喰らい付け」

ゴルベーザは笑って、カインの背を押した。心を奪う魔術を歌い、カインの理性を削ぎ落とす。いいや、そんな事をするまでも無かったかも知れない。
――カイン?そう窺うセシルの声。多分、それが引き金となったのだろう。己の槍を取り落として、金属性のその音を背に、カインはセシルに掴み掛かり、覆いかぶさるようにして身体を組み敷く。
カインは、セシルという酒を呷った。躊躇いを放り出して棄てた、乱暴な動作で。
ああ。酷く驚いた声――ああ、こうなる事を少しも考えもしなかったというそんな悲鳴。布を引き裂く音。セシル、ああ、名を呼びながらセシルに食い付くカインは酷く獰猛で必死で、酔い痴れていて、滑稽だった。

ゴルベーザは、場を眺めた。
舌を這わせて白い肌を舐り、反射的に跳ねる身体を身体で押さえ付けて、手で形をなぞり指を埋めて穴を押し広げる。愛撫だとかそんなものでは無い、気遣いの無い、性欲のままの行為。カインが取り出した陰茎はとっくに硬く勃ち上がっていた。
セシル……衝動を乗せた呼び声。仰け反る喉や胸への賞味めいた口付け。ああ。ああ。喘ぐセシルの唇を奪い、カインは太く張り詰めた己のぬめりと濡れた先端を押し開いた場所へ突き付ける。
そう言えば、カインはゴルベーザと同じ左が利き手だった。

「っ……カイン……!!」

制止を乞う、懇願。疑問や困惑が綯い交ぜのセシルの声。それが余計に煽るのだという事を、カインへ訴えるセシルはきっと考えていない。きっと、操られているのだカインは自分を見失っているのだという平和な理屈を考えている。左手が、強く雪肌を掴んだ。



三人での日々。バロンでの思い出。互いの声に返る互いの応え。
平穏というそれはいつまでもいつまでもとは続かない。カインの見る前で、二人が手を繋いだ。



「……セシルッ」

セシル、ああ。繰り返してカインはセシルの名前を口走る。身体を強く掻き抱いてその肌に指を食い込ませて。
カインはセシルに欲情して勃起をして、セシルの穴に思うさまに自身を突き立てる。悶えるセシルを見て、声を聴いて、大事なセシルを犯して支配したのだというそんな思いに酔うのだろう。
拘束されていて無理な姿勢を強いられて、カインに抱かれるセシル。その泣き顔。欲望のままに揺さぶられる細い腰、溢れ出る卑猥な音。
弟分を犯す兄という立場や状況、その情景。弟に懸想をした兄貴か。余程に興奮しているのか酷い笑顔をしてセシルを犯すカインや親友の陰茎を咥えて声を上げるセシルは、ああ、本当に可笑しい。

「あ、あっ……うああ……ッ!!」
「っく……!」

汗ばむ身体を擦り合わせて、腰を絡めて、息を切らして、射精に至る。持ち上げられた白い足が、震えて指を丸くした。カインはセシルの中に挿入したままそこで精液を注いでいる。
垂らした汗や呻き声。友の中で絶頂を迎えたとか、友が己の中で果てたのだとか、その気分はどんなものだと尋ねてみようかと考えたが、ゴルベーザはただそういう事を面白いなと思い、見ている。
笑い声だか分からない荒い呼吸。泣き声のような喘ぎ声。腰を振るカインを仰ぐセシル。床に放り出された、戦士の槍。容赦の無い激しい腰使い、悲鳴。愛情の表現。カインはセシルの尻を掴み、抉り込むようにしてセシルの中を味わう。
汗染みた銀髪、姿態、泣くセシルの表情。穴を突き挿すカインの陰茎。無茶苦茶な音や呼吸。ずぶ濡れの情事。
ぶち壊れた、彼等の関係。

この世界はくだらない。
馬鹿な人間を見て、ああ本当にくだらないどうしようもない世界だと(だから世界を滅ぼしていいのだと)、ゴルベーザはそう思うのだ。









「こいつに、訊きたい事がある」

適当な理由を付けてカインを下がらせた。

「まぁ、尋問を、という状態でも無い。安心しろ、余計な手出しはしない」

セシルを目で指して、ゴルベーザは言った。
ああ、これは嘘だ。


一方的に抱き潰されて、床に垂れた手や足。カインの執心の、白い身体。散々犯される中で、このセシルも何度か達していた。

「……」

それなりに扇情的な光景だった。ゴルベーザは、部下の食いさしの身体を拾い上げる。
大柄のゴルベーザから見れば、騎士だとは言えどこのセシルは随分と小さい。だから膝に乗せて、気を失ったその顔などを眺めた。
強くされた痕跡、肌にある痣。汗や体液のぬめり。カインに抱え上げられて躍った、しなやかな足の曲線。そこを辿るゴルベーザの褐色の手。指先。顔にまで貼り付いた、余情。


ミストの崩落、そこで見付けた死にかけの竜騎士。
あの暗黒騎士の方は生き延びたのかと考えながら、で、これは使い物になるだろうかと差し伸べた腕を前に、竜騎士は誰かの名前を呼んだ。

【ローザ?……セシ、ル】

無意識に、手に手を伸ばして、血塗れのカインは想い人へ呼び掛けた。


一度、尋ねた事がある。

「結局、本当は、お前はあのセシルを抱きたいのか?」

下座に控えたカインへの問い掛け。

「お前があいつを打ち倒して感じたい優越感というのは、きっとそういうものだ」

ゴルベーザの軽口のようなものに、ああ、分かりません、と答えたカインは、酷い表情だった。


カインはセシルを愛していた。
カインとセシルはローザという娘を交えた幼馴染みで男友達で、そういう間柄のその二人をゴルベーザは檻の中に蹴落としたのだ。
一緒に拾い上げた服の切れ端で、ゴルベーザは汚れたセシルを拭う。美しい男だった。逞しく鍛え上げられていても尚、円やかな印象を与える輪郭。綺麗なセシルのその身体の、陵辱の痕。
ゴルベーザはセシルの顎を掬い、顔を寄せて、耳朶に口を添えた。

「あのカインは、お前達を愛していたのだな」

囁き掛ける、魔法の呪文。

「だが、お前はあれの苦悩に気付きもせずに、無頓着に無慈悲に親友を傷付けていたのだ。愛情を受け止めてやる気も無く、何も分かっていないただの笑顔で」

覗いた記憶を適当に見繕って投げ付ける。

「お前が親友だと思っていた男は、こういう風にお前を想っていたのだ。お前は親友だと思っていた男の思慕というものを、踏み躙って来た」

欲張りでお人好しの竜騎士。鈍感で残酷なこのセシル。
セシルを撫でる、左手。ああ、だが、お前は真実を知って、罰を受けた――ゴルベーザは、笑った。

「苦楽を分かち合ってこそ、親友というものだ。おめでとう」

ああ、おめでとう。そう言って。涙を零した目尻に、労わりと侮蔑を込めてゴルベーザは口付けた。




<終>
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