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2017-01-01 00:00

■毒電波IFゴルセシ

■毒電波なIF展開。ゴルセシ。
彼は床に座しては壁に凭れて、何をするでもなく天井を見上げていた。

淡い灯りが彼を彩る。きらきらと舞う光の粉は、部屋に施した魔法に因るものだ。それが彼の力を抑え、彼の意思をも縛り付ける。
だから彼は動じもせずに、ただ振り向いては立ち上がり、黒塗りの魔人を出迎えた。
裸足で歩き、かつかつと床を打つ靴音を追っては其方へ向かう。

「セシル」

ゴルベーザが名を呼び掛ければ、早足になり彼は急いだ。立ち止まると彼もそこで歩みを止めて、虚ろな瞳に黒を映して。
手を伸ばし、佇む彼を捕らえると、腕の内へと引き入れた。何ら抵抗は無い。彼は鎧の胸に身を預けては、顔を上向けて主を窺う。
ゴルベーザは彼の髪の一房を拾い、一途なその目に目を返して――瞳に瞳を突き付けた。びくりと微かに跳ねた身体を抱いて、セシル、ともう一度名前を呼ぶ。

「――――はい」

無色の声で、彼は答えた。









ここは――の塔だと、彼は言った。
よくは聴き取れず、しかしセシルは何を問い掛ける事もせずに、ただ頷く。どうでもいい、と考えたのだ。
どこかの塔の、どこかの部屋にセシルは居る。閉め切られた小部屋。扉を閉ざす機械仕掛けの錠前とは別に、魔法の気配を感じはしたが、魔術に疎いセシルにはそれがどういう類のものかと探る事も、刻まれた術式を追う事も何も出来ない。ああ、しかしどうでもいい事だとまた考えた。
天井も壁も近い、手狭な部屋だ。まるで檻か牢屋だとセシルは思う。そこで寝ては過ごして、ゴルベーザを待った。



――はじめての夜。
己は彼の物となったのだとそう言われて、ではそのように扱ってくれれば良いと武器を手離しては放り捨てた。自ずから鎧を脱いで身を晒して、セシルはゴルベーザの眼下に跪く。
彼の物になるより前の己は、さてどういうものであったのかとは、どうしてか、おぼろげにすら思い出せない。それが不思議ではあるけれど、ああ、どうでもいい。そんな事はどうでも良いのだと、耳の奥に吹き込まれた。

「……あ、ああ…っ」

ゴルベーザの指が、セシルの奥底を掻き回す。香油だろうか、手指から中へと塗りたくられた液汁が、ぬちゃぬちゃと淫猥に音を立てた。
一つ、二つと増える指に内壁を押し上げられて、息苦しさにセシルは喘ぐ。

「お前は、そのような顔をするのだな」

不意にそれを言われて、羞恥に竦んで震えもした。
双手で顔を覆うが、それは直ぐに引き剥がされて。恥じらうままに朱に染まり熱くもなった鼻先を、彼の唇が掠める。瞼に頬に口付けられて、ただそれだけでセシルは堪えを失くして足を崩した。
彼の口付けは甘い。彼のキスは魔法のようだ。もっと、それをして欲しい。それを下さい。蕩けた声で彼を乞い、セシルは彼の手に身を委ねる。
ああ、いい子だ。ではその素直さへの褒美だと、ゴルベーザはセシルの唇に唇を重ねた。軽く食んでは、より先への期待に潤む目に笑い、吐息を奪うようにして深く口付ける。
舌を差し込み、舐めては応え、厚く熱くと擦り付け合った。纏う唾液が音を立てる。淫らな水音。下肢の奥底からも、くちゃくちゃと騒ぐ音が立つ。
抱えられては内を掻かれて、しとりと汗ばみ細波を打つ手足。荒い手際と、優しいキスと。散る音が酷く色をそそる。セシルは陶然として、彼に縋る――ああ、心地好い調べだと、そう思った。

「…お前はそのような声で泣くのだな」

セシルの一つ一つを確かめようとでもいうように、彼は冗長とも言える手管でセシルに触れた。
先走りが香り油と綯い交ぜになり糸を引いて、セシルのそれと彼の手とを繋ぐ。
惚けた顔を晒して、セシルは主に乞い求めた。して下さい、もっと沢山、もっといっぱい、貴方から僕にそれをして欲しい――ゴルベーザは嗤う。お前は誰にそれを乞うのだと、問い返して。
セシルは彼の物となった。それは、道具だとか玩具だとか、そういう意味なのだろうと思う。ならば、相応にそれらしく、例えばもっと手荒に雑にと扱えば良いのに。セシルがそれを言えば、これは余興だと彼は語る。娯楽とは、その過程こそを愉しむものだ。それに、人形というのはそれは大事にと手厚く愛でるべきものだろう?
彼が言う事が良く分からなくて、セシルは首を捻り首を傾げて、悩む己を柔和に撫でてくれた手にだけ浸り、

「貴方は、優しい人だ」

――そう言ったなら、笑われてしまった。
ああ、彼はこんな風に笑うのか。何だか不思議な思いをしながら、そうして笑う彼をセシルはただ見ていた。
そう、彼は優しい。そんな彼を悦ばせてあげたい。
けれどセシルはすっかり逆上せてしまっていて、そう出来上がった身体は彼を内へと受け入れて直ぐに堕ちた。

欲しいのだと己でそれを求めながらも、足を開けと命じられるまで何を配慮する事もせずに転げていた。
無理に暴かれるのが好みかと問われて、貴方にならばとセシルは答える。
では、と彼は言う。ああ、泣き喚く者を抱くような趣味は無いのだが――どうしてお前は、そうも私を焚き付けるのだ。
ゴルベーザの褐色の手が白い身体を掻き寄せる。ぎしりと強く寝台が軋んだ。
セシルは喘ぐ。打ち込められた熱に震えて、見る間に乱れる呼吸と鼓動、揺さぶる挙動はただ烈しく、狂えと誘う声は優しい。
息を吐き息を吐き、セシルは中で肉を擦る肉に泣いて。白い腹に白を射ち、果てにて得た快楽の中で、内側に埋まるゴルベーザの性器の熱さに溺れた。白地の海に落ちかけた手を引き上げられて、そして繋ぎ止められた身体は内壁を叩く白濁に打ち震える。
この牢獄の中に時計は無い。幾度と知れずに泣いては嗄れた己の声を余所事のように聴いて、相当の数を重ねたのだとだけは分かる。それ以外に知れるのは、触れ合う互いの薫りと熱だけだ。
セシルは泣き濡れたままで主を想う。他には何も無い、何を気にする事も無いのだとゴルベーザは言った。
こうして深くに繋げたこと、繋げたその場所、生白い己の身体に埋め込まれた赤黒い楔。そればかりしか頭に無い――夢見心地でふわりと笑い、セシルはまるで戯れ付くように己からも身を揺らした。
温かい身体。彼の物となった自分。繋げた場所から、泡立ちもして精液が零れた。
セシルは主に愛されているのだという愉悦に浸り、そうして惑う。貫かれては声を上げて、ああ、剣を向けては突き付けたのは、彼からなどでは無くて、己の方では無かっただろうか――そんな奇妙な夢を見た。



日が明けたのかも知れない。日が暮れたのかも知れない。窓も無いこの部屋の中では、それを知る術も無い。
消える事の無い魔法の灯りが、仄暗い室内を照らす。これは彼の魔力に因るものなのだろうか。そう考えたら、その灯火がとても愛しく感じられた。
燭台に触れては撫でて、セシルは彼を恋う。己を照らし出してくれるこの灯火はとても優しく温かい、けれどもっと熱いものを与えて欲しかった。









裸足で居れば、そうもなろうが。靴くらい履けと咎めもしながら、ゴルベーザはセシルの冷えた足を撫でさする。
彼の素手が素足に触れる。温かいその手。セシルは陶然としてゴルベーザに寄り掛かり、身を寄せては彼の厚い胸板に凭れて。

「あ…っ」

堪らずに息を漏らして、そっと触れられては震え、また奮える。
寝台が軋むのを聴き、より高く鳴る水音を聴き――揺さぶられては涙して。

「……あ、……ふぁっ…は、ああ……ッ」

セシルはゴルベーザの膝に乗り、背の側から彼に抱かれた。
座しては彼を深くに咥え込み、そして勃ち起きたそれを手で扱かれて甘く呻いて。己を煽る彼の掌、内を穿つ彼の性器――セシルはそれらを思って震え上がり熱を上げ、滴る水音にも感じ入っては呼吸を乱した。己からも腰を動かし、彼のものを内側に塗り込める。
繋がる箇所から零れる、ぬちゃぬちゃとした音が羞恥を煽る。それでも己を止められず、セシルはゴルベーザの手に手を重ねては、もっと、と赤裸々に彼を求めた。浅ましくもしがみ付いては彼に乞う己を恥じて、ああ、だけど彼の身体はとても熱くて。
情炎めいた主の呼吸を聴きながら、強く突き上げられてセシルは泣いた。

「いい、いっ……んあっ…いい、です、ゴルベーザ、さま……っ!!」

ゴルベーザ様、そう彼を呼んで、心から彼に乞い掛ける。
憎悪の黒だけを纏う平時の彼の苛烈さには竦みもするが、その猛々しさをセシルは愛しく思う。心強さを覚えては撓垂れ掛かり、彼に愛される事を幸福だと感じた。
ゴルベーザの手がセシルのその軸を先をと握り込み、硬い皮膚で肉を擦った。何をするも出来ずに自身を委ねて酔い痴れては、ごめんなさい、嬉しい、とセシルはちぐはぐな言葉を投げる。血迷ったか、と嘲るような事を彼は言うが、その声音は熱に掠れて艶かしい。
ああ、ゴルベーザ様――セシルは主の手と熱とに喘ぐ。内から腺を突かれて、奮えた己を手堅く抜かれて。彼がこうも僕を愛してくれる、それを思って、彼を想った。
背の側から伝わる彼の温もり、彼の鼓動。それはとても素敵なものだと、セシルは熱に浮かれては恍惚として考えた。そうに違いないのだと、己で以って決め付ける。ああ、だって、彼は彼なのだ。だって彼は、彼は僕の――

「あ、ゴルベーザ…っあ、ああ、ゴルベーザ様ぁ……っ!!」

堪えられずに彼の手の中に射ち出した。
跳ねては溢れる精液の、青臭い臭い。下肢の奥のその中を満たすのも彼の精液。セシル、と名を呼ぶ彼の声。ずきりと心に沁みて、ああ、そうだ、ああ、違う、僕はとても幸福なのだとセシルは考えた。
――ゴルベーザさま。呂律の外れた声で、セシルは主に話し掛ける。
どうか――ああ、願わくば。身を捻り、ゴルベーザの胸に寄り掛かる。乞うては望んで、壊れた器械のように繰り返しに主を呼んで。

「セシル」

そして掛けられた声に安堵して、セシルは小さく欠伸をした。












糸を手繰り寄せ、意図を操る。彼がそれをするように仕向け、彼がそれをしないようにと躾けた。
ああ、しかし――つまりは飽いたのだと、そう思う。繋げた吊り糸を粗雑に掴んで引き千切り、ゴルベーザは彼に施した術を解いた。
操り糸を失くした人形は、支えを失くして崩れ落ちる。それを余所目にして、手にしたままでいた魔法の残光を握り潰した。
月明かりも日差しも、暗中に慣れたこの目には眩く、ゴルベーザはふと息を吐き、分厚い壁に遮られたこの暗室に凭れる。
ああ、全く、まるで人形のようにそこに転げた白を眺めて、戸惑うだろう、怒りもするだろうと想像をして。
やがては目覚めるだろうこの騎士に、先ずは何を言ってやろうかと考える。随分と遅いお目覚めだ、さて具合はどうだ、とでも言えば良いだろうか。客人を持て成すつもりが無理をさせてしまった、許して欲しい――ああ、けれど、君がああも明け透けに誘うものだから、つい調子に乗ってしまったのだ……とでも?

「ああ、怒るだろうな、お前は」

思い浮かべては寝顔を覗き、髪の一房を摘み上げて弄ぶ。蕩けた瞳で己を見る彼は、それはそれで愉快ではあったが。
意思ある瞳を思い浮かべて、己と同じその色を思い浮かべて、それが己と同じ憎しみの黒に染まる事を思い浮かべて――それが、それこそが愉快だとゴルベーザは笑った。




<続>
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