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2017-01-01 20:24

■ゴルセシ ※18禁

■ゴルセシ。月が綺麗ですね。※18禁
満月の夜には、身体が疼く。

明け透けに言うのなら、性欲が刺激されるのだ。
ただ気だるく、熱があるのだ呆けているのだというそういう心地になる。けれど身体は酷く敏感になり、内側から昇る熱に震えては奮え、吐き出した息に滲んだ汗にさえ昂りを覚えて、ああ、意識ばかりが先へ行く。
欲情をして情欲に駆られて、手を伸ばす。
そこに在る黒。僕の暗黒ともまた違う彼の黒。冷たく煌めくその漆黒の外殻の下にはとても温かなものがあるのだと僕は知っている。きっとそれは本当に温かくて熱くて、とっくに出来上がって熱くて熱くて仕方無いのに僕はもっとずっと温かなそれが欲しくて切なくて涙すら流していた。真っ赤な顔で、泣きじゃくって。
ああ、纏う殻の感触が寂しい。直に触れたい、触れて欲しいよ。ねぇ、ああ、堪えられない……。

「にい、さん……」

ああ。僕は兄へとそれを乞うのだ。




捨て置かれた砦の底へと落ちて、影に身を潜めて黒に凭れた。
落下をした僕を受け止めてくれた、その黒。兄さんの腕。
外壁の亀裂から射し込む月光が一筋の灯りとなり、暗がりで絡む手足を見せ付けるようにして照らし出す。
甲殻を思わせる甲冑の光沢。硬い感触――その内側の彼の生身を、恋しく想った。

「セシル」

鎧の兄の胸に縋る。兄さん。
どこか妖しいあの月明かりが火を点すのか。満ちた月の力が殻を皮膚をと暴き、皮下の血のさざめきを突き付ける――そんな夢を見ている、という、夢見心地。ぼんやりと、ああ、うっとりとして、また「夢のようだ」と思うのだ。
兄さんの分厚い身体。大きな手。その手套越しに指を絡めて、握り締めた。

…………青き星の民と月の民との血を混ぜたその特異な生まれや性質が、そして月の民の心を伝え合う力がお前と私の繋がりだとかのそれを、余計に、恐らくは――そういう事を語ってから、ああ、己の成り立ちを卑下する訳でも無いが、と兄は続ける。月の光に当てられて、血迷って。これではまるで、そこらの魔物と変わり無い。獣のようだ。
――ああ、違う。何のせいだとかこの血が月が惑わすのだというのは言い訳だ。つまりはただ未熟なのだと兄は言う。だから惑う。だから誤る。だから、このような、この程度の事に負けるものでは無い。そう言うのだ。
その半分も、僕には聞こえていなかった。熱くて、頭が回らない。ああ、うん。だけど、きっと――兄の言うそれこそが、言い訳なのだ。

「……おかしな顔をするな」

兄さんの兜が横へと逃げた。
砦の奥の冷たい空気。静かな場所。二人きりだ。

身を焼く熱を持て余して、皆の元を飛び出してはふらふらと飛んでいたら、捕まえられた。
伸ばされた手。よろめいた僕を受け止めてくれた、逞しい腕。そこに走った、確かな細波。
何をしている。こんな所で、こんな様子で出歩くなどと。ああ、兄は僕の有様を分かってくれている、なら、ねぇ、どうにかして欲しい。助けて欲しい。兄さん。僕は兄に手足を絡めて縋り付く。
抱き留めてくれる腕の力強さ。ああ、兄さんの腕だ。兄さんの胸に抱かれている。そう考えただけで、僕は震えてしまう。
すっかり出来上がっている。頬が熱い。きっと赤くてそれは酷い顔で兄を見上げている。兄さん。ああ。息苦しい。

「妙な声を出すな……」

どうかしている。どうかしているのだ。だから離せ。もう、帰れ。素気無い兄の言葉。けれど兄の目はただ僕を見ている。
どうして。嫌だ。ここに居たい、兄さんと居たい。僕は兄に訴える。
それに、兄さんだって。鎧の胸を掻いた時、肩当てが跳ねた。兄さん、そう呼び掛けた時に閃いた兄の瞳のその色。ああ、だから。
――――セシル。余裕の無い声音。がくりと膝が折れて、鎧がよろめく。黒が傾いた。追い掛けるようにして僕は兄の身体に乗り上がる。
手で触れて、兜を除けた。それが床に落ちて転がる音。兄の素顔。眉間の深い皺。同じ色の瞳。同じ色の髪。
瓦礫に伸びた影が重なる。それをより明確にする月明かり。

「セシル」
「兄さん……」

ああ。兄さん、ねぇ、どうか――それを乞う僕を見る僕の兄。
触れ合わせた手が迷う。向かい合う目が、ただ惑う。

「……一時の衝動で、お前を抱くような事を……したくは無い」

吐息が掛かる。熱い呼吸。甘やかな視線。
僕は首を左右にした。

「僕は、兄さんを愛しているよ」
「……こんな時に言う事か」
「こんな時だから、言えたんだよ……」

瞳に瞳を突き付ける。そう睨むようにもしながら、兄の素顔に見惚れてしまう。精悍な顔付き。知らずに一つ、二つと吐息を零し、寄り添って。
兄さん……。兄の鼻先にキスをする。頬にも触れた。息が熱い。ねぇ、ほら、僕はちゃんと貴方を愛している、から。そうして幾つも、触れるだけのキスをして。

「――――よく回る口だ」

抱き寄せられて、唇が重なった。





噛み付くみたいなキス。互いに頭を抱き、首を抱き、口付け合う。
位置を変えて、向きを変えて体勢を変えて、じゃれ合うように触れ合った。
舌を挿し入れて押し付けて舐めて塗り込めて、その合間にも声を掛け合い、乞い掛ける。

「セシル」
「兄さん……っ」

伝う唾液の線を舌先で拾い、また唇を重ねて。
鎧に覆われていない場所、剥き出しの首とか小手を外した腕だとか、その肌身を這う褐色の手の温かさに僕は喘いだ。
兄の下になり、その分厚い体躯の隙間から手足を生やして。食べられているみたいだ。兄さんに。
髪を掻き混ぜる手。覆い被さる兄の身体。ああ――皮膚が粟立つ。感じてしまう。無意識に腰を浮かせて擦り付けていた。
硬く勃起をした自分のそれ。でも欲しいのはそちらじゃない。奥に触れて欲しい、中に欲しい――ああ。本当にどうかしている。内側に欲しい。兄さんが欲しい。だらしなく涎を垂らして、兄にねだった。

「……兄さ、ん」
「セシル……」

また唇を触れ合わせて、見詰め合う。
僕を窺う兄さんの目。瞳が厚く濡れている。僕は頷くだけをして、すっかり出来上がった身体を全部兄さんに差し出す。
羞恥の思いは、昇る熱さに塗り潰された。自分から足を開いて、手に手で触れて、兄さん。下さい。そう言った。

浅黒い手が動く。潤滑油代わりのポーションの液の冷たさとか青い色だとかがそこに染みる。
放り捨てられた薬瓶は瓦礫の上に転げ落ちた。中途半端に脱ぎ散らかされた小手や前垂れや兜なんかと一緒に。
鎧を剥ぎ取る為の間さえ惜しい、そこさえ使えればいい、みたいな、だらしの無い話。そういう本当にだらしの無いふしだらな、そういう事が全てお互い様で、僕は兄さんとそれをしていて、いつも厳しいだけの兄さんが熱っぽく息をして僕を抱き締めてくれる。
内側を馴染ませる手指。はじめは嫌に感じられた異物感もそれ以上の昂揚で消し飛んだ。
酷く嫌らしく音を立てる。柔らかになる中の肉が兄さんの指を深く咥えてそれが気持ち良くて堪らなくて声を抑える事なんてとても出来なくて馬鹿みたいだとか兄さんに変に思われてしまうとかそういう事を考えて、兄さんは頬に手を添えてキスをしてくれて、ああ、もう駄目だった。
兄さんのそれが奥に押し当たる。熱い。ああ。


中を埋められるその感触。
兄さんの形。
互いの吐息が、熱く混ざった。


「……にいさん、にいさ、あ……っ」

繋げた場所が酷く熱い。
うわ言のように兄を呼んで、髪を振り乱して。兄さんの目が僕を見ている。その視線が――酷く甘い。
セシル。名前を呼ばれて、強く押し込まれて、思わず喘いだ。

「あ、っ……ああ、ん……っにい、さん……!」

全部、欲しい。何を?――何もかも。
そういう衝動が内側を灼く。自分からも動いて、兄さんのみんなを求めた。
硬い性器が内壁を舐める。熱くて痛い、内臓を突き上げられるようで苦しい。けれど、ああ、心地好かった。

「にいさ、ぁん……ッん、……や、ああッ……!!」
「……ッセシル」

もの凄く満たされた思いになる。
厚く汗をかいてる兄さんの手。そして僕もずぶ濡れだった。我慢も出来ずに、泣いて吐き出して喘いで、「中に欲しい」とそう願う。
あたたかくて、きもちよくて。嬉しい、好きだ。たまらない。
兄さんの全部が欲しい。揺さぶって欲しい。ぐるぐると目を回しながら兄さんの事にだけ溺れたい。
ああ、変な事を言っている、変な声を出してる。でも、止まらない。止めないで欲しい。しがみ付いて、黒い鎧に歯を立てた。
身に付けたままの胸当てとか肩当てだとかが、がちゃがちゃ鳴いた。激しい律動。穴を埋める性器。繋げたそこばかりを意識する。

「セシル……っ」

甘い甘いあの瞳。兄さんの声。僕は兄さんに抱かれてる。
兄さんの逞しい腕。あたたかい手の感触。そういうものに包まれながら、中を埋めるそれにばかり引きずられる。引き抜かれて、突き入れられる。
兄さんは熱く息をして、性器を僕の中に擦り付けた。肉を舐る音。穿つ熱。
垂れ落ちる汗の薫りが胸を打つ。炙られたように焼けて熱い頬を鎧の胸に押し当てて――兄さん、兄さん。兄さん。呻いて喚いて、腰を使う。
どうしよう、ああ、僕は泣いてしまう。性器と精液を押し付けられて、きもちいい、なんて言って泣きじゃくった。

上擦る声。水音。突き込まれる度に息を荒げた。
鎧がかち合い、かつかつと音を立てた。兄さんの甲冑。兄さん。ああ。

「あ、あっ……ああ、んあっ……!」

声を抑えられない。足を高く持ち上げられて、更に深くまで打たれた。
張り詰めた性器をねじり込まれて、中をこじ開けられるみたいな感触。押し出されて精液が零れた。粘着くみたいな凄く嫌な音がして、恥ずかしい。
やだ。ああ、でも、抜いては嫌だ。離しちゃ嫌だ。にいさん。泣いてばかりの僕を見る兄さんの顔。あの瞳。
中が切ない、くるしいよ。そうして縋って語り掛けた。もっと、いっぱい、沢山……欲しい。兄さん。
抱えられて縋り付いて、またねだる。

「兄さ、ん……」
「セシル」

舌を出して乞い掛けて、キスをした。口の中を混ぜ合うみたいな、深い口付け。
兄さん、ああ、きもちがいい。あったかい。だいすきだよ、兄さん。酔い痴れたような感覚。兄が愛しい。恋しいのだ。
水音を乗せて舌が絡まる。抱き締められる。返る応えが嬉しくて、僕は震えた。
髪を掻き混ぜる手の優しさに、足の先まで震える。兄さん――ああ。腕を回して、また受け入れて、黒い鎧の背を掻いた。













砦の空気は、相変わらず冷めている。
まるで囲む壁とかそういう無機物にただ冷笑をされているようで、ぼくはしょうきにもどった。

「……」

手足を重くする疲労感が、酷く嫌らしい。今更また赤くなり、壁に話し掛けて言い訳をする気にもなれなくて、俯いて身体を張り付けた。
ああ。凭れているだけで気持ちがいい、幸せな気分になる。そうする心地好さに浸り……にいさん。そうして僕を支えてくれる兄に、つい囁いた。
――何だ。掠れた声での返事に、どきりとする。

「責任を取れとか、そういう話か?」
「……何それ。そんな事を考えていたの……?」

て言うか、そういう違う事を考えるような余裕が兄さんにはあるんだ。それはちょっと、悔しい。

「……すまん」
「謝らないでよ……」

でも、ちょっと可愛い、かも。
僕は兄さんの顔を目掛けて伸び上がり、唇にキスをした。少し驚いた顔。ああ、その鼻にも頬にもキスしたい。だから、そうした。

「…………兄さん」

――責任を。
兄の言葉を思い返して、ちょっと可笑しくて、顔は尚更に赤くなる。
責任、だなんて。何だそれ。でも、なら、それなら。

「じゃあ……次の満月の時にも、兄さんに会いに来ていいかな……?」
「……いいですとも」

少しの間があって、でも頷いてくれて。




満月の夜には、身体が疼く。

ああ。だって、ほら、あの月の光が僕らの背を押すから――短い言葉。髪を撫でてくれる手。兄とのこういうやり取りに恍惚と愉悦を覚えて、僕は溺れてしまう。
ああ。月明かりが眩くて。
兄さんの手は優しくて、温かくて。だから。


「兄さん」


――つきのひかりとかやさしさとかぬくもりとかしあわせだとおもうきもちだとかのちからをかりて。



あいしています、と呟いた。




<終>

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