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2017-01-01 23:22

■ゴル←セシ ※15禁

■ゴル←セシ。手袋プレイ。※15禁※

そこに手袋が落ちていた。
指先は鉤爪のようになっていて、甲の側は黒く、掌側は黄色の。それが、そこに一つ。




襲い来るイミテーションの一団。延々と切り捨て、払い除け、叩き伏せて、打ち砕いて。
砕けた破片がきらきらとして見えた。彼等彼女等を形作る光石は、砕けてただの粉塵となり、吹き荒れる魔法の暴風に掻き消されて。

「はっ……!」

高位魔法だ。爆風に煽られて体勢を崩したセシルを、油断無く叩きのめした殴打の衝撃。酷い痛み。視界が焼き付くように感じて、意識が反転して。




気が付いたら、セシルは岩陰に居た。暗がりの暗さに一瞬ぎょっとして、手袋を見付けて、それからはそれだけを見詰めている。

(兄さんの手袋だ)

つまりは、と直ぐに思い至った。
気を失ったセシルを見付けて、きっと情けないとか不甲斐無いとか考えただろう――けれど彼がセシルを助けてくれて、目立たないこの場所まで運んで、手当てをしてくれたのだ。傷薬?ケアル?彼は白魔法を使えるのだろうか?彼が治療をしてくれたという、その事。セシルは彼を思い浮かべる。
治りかけの皮膚が突っ張るような感じはしたが、痛みなどはもう無かった。治療薬か魔法かは分からないが、傷は殆ど完治している。血や、砂塵の汚れだけが残る程度だ。
脱ぎ捨てられた手袋。片側だけのそれ。治療をする時に外して、拾うのは忘れたのだろうか。そんなにも慌てたのか、呆れたのか。どちらだろう。そうと考えながら、セシルはそれを拾う。
左手側だ。彼は左利きなのだ。微かに温もりを感じる、気がする。
暫くただ持っていて、それから指を入れてみた。ほんの思い付きだ、触れてみたくなったのだ。見て分かるが、手を通してみると余計にはっきりと分かる。サイズが大きい。
兄さんの広い掌、長い指――手汗の染みた内側の布地の感触。兄さんの匂い。

「……兄さん」

知らず呟き、セシルは手にした手袋を握り締める。自分とはまるで型の違う、大きな手。
その手を思い浮かべた。兄が自分を助けてくれたのだ。その手が、自分に触れてくれる事を想像した。武器を握らない魔道士の手。いや、あの人は剣も扱えるようだ。いつだかの戦いでセシルはそれを見た。大剣を堂々と振るう、猛々しく勇壮な姿。敵であるのに目を奪われた、重厚に戦いを仕切る、”黒い甲冑のゴルベーザ”。その雄姿。
けれど彼とは争う以外の事をしたいと想う。これは願いだ。祈るようにして、セシルは願う。
セシルは、地べたに腰を落とした。手には兄が身に着けていた手袋。
手袋の革の感触。兄の匂い。想像する、その体温。兄ゴルベーザと、その手に触れて、そして。

「……」

ああ。セシルの頬に朱が上る。背を丸くして、ふっと息を吐いた。
最低だ。自嘲をして、恥じ入る。きつく眉を寄せて、じわりと沸き立つ熱に震えた。
岩陰の更に奥へと身体を隠す。腰を下ろしたままでずりずりと這って、その手足の先まで震えるのを感じる。もう、堪らない。セシルは壁に凭れる。
勃ってしまった。顔は真っ赤だ。腰を引いて、微かに呻いて、声を出したら止まらなくなった。セシルは肩を竦めて、ぎゅっと手袋を抱き締める。

「兄さん」

身体を覆う鎧が苦しい。指先を繋ぎ目に引っ掛けて、取り外す。
がしゃん、腰回りの防具が地面に落ちた。セシルは、息を吐く。下着の布を押し上げる、ぴんと上向いた性器。右手に手袋を握り締めて、兄の利き手と同じ手で下着を引き下げ、自分に触れた。

「っ……」

怪我をして、昂ぶっているのだ。平静を欠いているのだ。若しくは起き抜けで寝ぼけているか。だから。
頭でそんな言い訳をしたのは一瞬だけで、直ぐに行為に夢中になる。性器を扱く手。熱く、濡れていく感触。粘着的な、淫らな音。兄さんの手袋。兄さんの手、兄さん。ああ、兄さん……。
日の当たらない岩場、ここまでセシルを抱えて運んでくれたのだろう兄。その逞しい腕。手袋の柔らかさ。鎧の下の体躯。熱くて、セシルの髪に汗が滲みる。兄さんの肌の匂い。その汗。思い浮かべて、堪らない気持ちになる。

「兄さん……んっ、兄さん……!」

ぞくりとして、セシルは唇を舐めた。ゴルベーザの肌身に口を付けたい。キスをして欲しい。左手の濡れた感触、下肢が熱で重くなる感覚。気持ちがいい、出したい。
暗闇の中でセシルは乞う。もっと、昂ぶりたい。もっと熱いものを。

「兄さん……っ、ごめん、兄さん……兄さん!……いっ、いい……ああぁっ!」

声が震える。喘ぎ、射精感に足の先まで跳ねた。
射ち出した精液。流れた涙。荒い呼吸。セシルは丸く身を屈めて、余韻にまた震える。



「ごめん……ごめんなさい、……っ」

思わず零した、謝罪の言葉。ぽたぽたと溢れる涙が、真っ赤に焼けた顔に痛い程に沁みる。
抱き締めた、大きな手袋。下肢を曝け出してへたり込んだ、だらしない格好。酷い罪悪感と自己嫌悪に駆られて、それでも胸の高鳴りは止まらない。どきどきと喚く鼓動に、セシルはただ震える。

「……にいさん」

口にして、続けた。あいしている。愛しいのだ。
兄が助けてくれた。兄は、僕の為にそれをしてくれた。その証。その名残。セシルが手にした、彼の手袋。
有り難う。愛してる。大好きだ、兄さん。大好き。
兄の優しい想いを、汚すような事を自分はしている。でも、だけど、僕は。ごめん。ごめん。ごめんなさい。セシルは啜り泣きながら繰り返して、ぎゅうっと手袋を抱き締めた。




<終>
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